「俺がつくったハブ酒呑むか?
うまい古酒屋にも連れてくぞ。 俺は約束は守るぞ。」
沖縄下見の時にいわれた言葉。
実現する。
爬虫類専門店の店主、大谷さんは職人肌で寡黙。
まわりにきくと、こんなこと滅多にないそうな。
爬虫類好きってことで、よくしてくれてる。
大谷さん手作りの25年モノの ハブ酒。
味も香りも形容しようがない。
お酒の蓋をあけると、それだけで、香ばしい柔らかな香り。
アロマオイルの香りみたい。
味はツンとしない。まろやか。
舌に残る味。
さわやか。
とにかく美味しい。
生臭くないのは、ヘビの身体の洗浄の行程をしっかり踏んでるから。通常は殴って殺すためけど、大谷さんはハブの喉に古酒を流し込んで火傷させて殺す。そうすることで、綺麗に洗浄が可能らしい。
ヘビの知識がないとできないことで、以前、一口呑んだ人が希少価値があると、 2000円置いていったらしい。
アミノ酸たっぷりで身体にいい。
普通の古酒よりもハブ酒のほうが度数も高くなっていくらしい。
中国では、蛙やトカゲなどもお酒につける。生き物の種類によってアミノ酸も違うので効能も違うといわれているらしい。
ベッコウ色のお酒に少し白い粒々が浮いてる。
なんと!ハブの毒!!
でも、毒は抜けてるから大丈夫らしい。
「俺も20代の頃、日本猿が果実を食べた後に吐き出したものが自然に酸化した希少な果実酒を呑んだ経験がある。若いうちに本物の味を知っておけ。」
年齢を重ねてから、口にしたらまた一味違うのだろうなー。
生命を頂く感じがした。
味は当分口にしないと忘れてしまうものらしいから、
美味しかった記憶は覚えておこう。
ちなみに、ヘビの口をガラス板を噛ませて開いてるのは、なにか意味があるのかとおもってきてみたら、見た目がカッコイイかららしい(笑)