風立ちぬ。
素晴らしい映画だった。
表面的には一般的に哀しいとされてる出来事が描かれてるけど、哀しく感じさせない。
矛盾やら哀しみやらそれらもひっくるめて前を向いて生きていくことが『生きる』ことだって、あったかい美しい映像がうったえてくれた。
すべて作品は全て夢物語であること、を感じさせられた。
だからこそ、儚くて美しい。
「飛行機ははかない夢だ。」
芸術もそうだなぁ。
昨今の宮崎さん映画はネバナラヌ感を感じてしまって好きじゃなかったんだけど、これは好き。
今を生きる等身大の宮崎さんが、自分を癒すためにつくった映画のように感じた。
芸術作品は、作家本人が一番目の観客でその観客の心を一番揺さぶることが大切だって再確認した。
またそーいう作品を自分も産み出せる日までつくり続けるぞ。
「創造的人生の期限は10年だ。」
「センスの後に技術がついてくる。」